副業について考えてみる

日本の平均給与の現状、社会保険料や年金支給の推移から見て、副業が必要な時代になったとお話ししました。

もちろん、1つの仕事に生涯打ち込むのは素晴らしいことだと思います。また責任ある地位を極めていき、給与水準を上げていくのも立派なことだと思います。

しかし平均的な給与では、社会保険や税金を払って、子供を育て、定年に達したころには、余生の貯えが不足する恐れが大いにある…というのがこれからの日本の状態だと思います。

また寿命が年々伸びているのは、統計の示すところです。人生100年時代だと言われます。実際、なぜ寿命が伸びているのか本当のところは分からないのですが、伸びているのは事実です。(寿命については、稿を改めて議論したいと思います。)

見方を変えれば、このような社会の変化は、私たちに進化、あるいは成長を促しているとみることもできます。

副業は進化のきっかけ!

20世紀後半、定職について月給をもらうことはステイタスでした。この時期は高度成長時代で、所得倍増計画の下、国民総生産は順調に伸びてきました。インフレも進みましたが、高金利(6~8%)時代でもありました。自分自身の人生の指針は会社や政府任せて、その枠組みの中で働けば、自然に給与も上がっていき、資産も増えた時代でした。

1990年代後半に国民総生産の伸びがストップしてから、給与は低迷しています。そして少子高齢化社会に突入し、公共サービスに対するコストが上がり続けます。

このような状況の中で資産を構築し、人生120歳時代に対応するためには、自己責任で、自分に適した方法を選び、資産構築を成し遂げる必要があります。

自分に合った方法を選ぶには、自分の特性をより理解することが必要で、自分自身をより深く理解するきっかけになると思います。

人間を分類するのは難しいとは言え、社交的な人と、内向的な人が選ぶ投資手法はおのずと違ったものになるでしょうし、クリエイティブな人と状況を読むのが得意な人ではやはり違ってくるでしょう。

そこで、まずいろいろな投資法について、メリット、デメリットについて考えてみましょう。

投資方法のさまざま

投資信託、確定拠出年金

これは、証券会社などにお任せする方法です。

商品を選んで、定期預金のように積み立てすると同時に運用を任せるというものです。これのメリット、デメリットについて整理してみました。

この投資で利益が上がる前提は、長期的に価格が上がることですから、株の長期トレンドを見てみましょう。

戦後~1989年までは株価はほぼ単調増加でしたが、それ以降は社会情勢によって上がったり下がったりしていますから、確実に利益が出るとは言えません。確定拠出年金の注意書きにも元金が減る場合があることが書かれています。

昔は、株は長期的には上昇する傾向があるというデータを示して投資信託を勧めていた時代もありましたが、今は必ずしもそう言えないと思います。今は定期預金の利率も低いですので、運が良ければ利率0の積み立て貯金だと思っていれば、将来がっかりすることは無いかもしれません。

株、FX、仮想通貨などの売買

これが得意な人は状況を読むのが得意な人です。一日の価格変動にヤキモキして本業に身が入らない…となってしまっては本末転倒なので、そういう人はやらない方が良いでしょう。私もこれは得意ではありません。

習熟するまでに勉強代も必要かもしれません。これを楽しいと感じられる人はやったら良いと思います。

ただ世界的に見れば非常に大きな資本が動いている土俵です。例えばロスチャイルド家の巨大資本は日本のバブル崩壊を予測して、直前に市場をコントロールし売り抜けています。(これはまた別稿で…)

個人でやっていくには「機を見るに敏」でないといけないと思います。

不動産投資

不労所得を築く王道です。サラリーマンには最適の不労所得構築法ですが、最近融資基準が厳しくなっているようです。

今、余剰資金が1,500~2,000万円あるなら、不動産投資ができると思います。不動産投資について、1棟持てばリタイアできると勘違いされている方もいるかと思うのですが、たいていローンの支払いで月の家賃収入の半分以上は消えるので、投資を継続して規模を大きくしていく必要があると思います。

私も45歳の時に不動産投資を始めました。当時は銀行も貸付意欲高かったです。管理は管理会社に任せることができるので、サラリーマンとしてはありがたいです。

ネットワークビジネス

口コミでメンバーを増やしていって、その流通料から規模に応じた報酬をもらうものです。組織が大きくなると、それなりの権利収入(不労所得)になりますが…

けっこう手間がかかります。アポをどうやってとるか。ミーティングの設定。プレゼン…ということで、片手間にやって、順調に組織を大きくしていける人は少ないです。主婦や自営業の人は比較的、副業として成功している人が多いように思います。

但し、一度組織が大きくなれば加速度的に組織が成長する可能性があります。

ネットビジネス

アフィリエイト、転売などをネット上で行うものですが、一般的にはブログやYouTube、SNS、メルマガなどに読者を集めて、製品を訴求するものです。

ネットや売れる文章の書き方を勉強し、根気よく活動すれば成功確率は上がります。自宅でできるところも主婦などに向いていると思います。

ただ、売り切りのビジネスなので、いつまでも勧誘をしなければならない…と言えますが、コミュニティを作れれば、つまり人気者になれば儲かる、と思います。そういう意味で、ネットビジネスの目標は芸能人のように人気者になるということかもしれません。

まとめ

副業の可能性のあるものを比較してみました。それぞれ長所短所はあります。資金ができれば、不動産投資が良いですが、その資金をどう作るかが、思案のしどころだと思います。

ちなみに、よく退職時にいくら貯金があれば100歳まで大丈夫という議論がありますが、僕はあまり意味のない議論だと思います。このような議論が起こるのは年金だけでは生活できないと言っているようなものです。将来どのような不測の事態が起こるかわからないし、事情は人さまざまです。働けなくなっても定期収入が入ってくるようにするのが、これからの常識になっていくのだと思います。

そこでお勧めがあります。

不労所得に繋がる投資がお勧めです。とは言えネットワークビジネスは、本業を持っている人には時間が取れない場合が多いと思います。不動産投資する資金は無いが、不労所得を構築していきたいと人には、ネット上で行うビジネスが、お勧めです。

 

 

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