教育の影響か?
「他人との違いを見つける」のと「他人との共通点を見つける」のでは、どちらが楽に生きられるでしょうか?
こう聞くと、たいていの人は、「他人との共通点を見つける」方が楽に生きられると答えるのではないでしょうか?ところが、実際多くの人は違う部分を見ようとしています。
人間は一人一人違うし、他人のことなど気にしなくても良いと分かっていても、数字で比べられる教育の影響でしょうか…点数や順位で比べられる教育です。こういう習慣があるので相違点を探すことに思考パターンが慣れているからではないかと思います。また競争が生きる前提の親を持っている場合もありますね。「〇〇ちゃんは…よ。」と親が心の中で思うだけで、それは子供に影響を与えます。
誰かと比較するということは、往々にして批判的になりがちです。批判の矛先は相手に向けられる場合もあるし、自分に向けられる場合もあります。「あの人に比べて、私はあれもできない。これもできない。」…という具合です。
国際化やジェンダーの相違を乗り越えるには多様性を受け入れる必要があります。多様性を受け入れるには、相違点を許容しなければなりません。どのような人種であろうと、DNAの違いは1%以下です。共通点の方が多いはずです。
テキサスから来たエンジニアと仕事をしたことがあります。カウボーイハットをかぶり、乗馬用のブーツをはいて東京に来ました。この姿にはちょっと驚きました(笑)1985年のことです。外国人との仕事は初めてのことでした。それまでは、アメリカ人はビジネスライクなのかな…とか、日本人を見下しているのではないだろうか…とか思い込んでいましたが、気さくな人でした。技術的なことを尋ねると、真剣に考えてくれて、「素晴らしい!」とほめると素直に喜んでいました。焼き鳥をうまいうまいと言って食べて親交を深めました。この時「なぁんだ…アメリカ人も日本人と同じ心情をもっているのだなぁ」と思いました。
比較する癖を変えていく
自分を愛するためには、他人との相違点を探さない方が良いです。そして、自分でこの癖があると思う人もこの思考癖を変えることができます。
- 気づくこと…振り返って、そんな癖があるか、考えましょう
- そうなった原因に思いを巡らせる…親の影響、先生の影響、社会の影響など
- この癖によって、どんな良いことがあったかを考えてみる…勉強や仕事を頑張れたなど
- 自分はどんな風に人と付き合っていきたいかを感じる…なにが心地よいかハートで感じる
- 自分が心地よく他人と接している姿をイメージしてみる
これは一つのやり方です。もし自分にこのような癖があると思ったら、参考にしてみてください。