幸せはどこから来るのか?

日本語版と原書の違い

この本、茂木健一郎さんが訳して帯も書いたので、80万部以上売れたようです。

この原書がこちら

ずいぶん変わるものですね。全世界では1400万部が売れ、女性ノンフィクション作家としてのギネス記録を持っているそうです。Marci Shimoff(マーシー・シャイモフ)はパッションテストの創始者Janet Attwood(ジャネット・アトウッド)の友達で一時は共有の家を持っていました。2014年のフォレスト出版主催のゴールデンライフ・プログラムで、ジャネットがマーシーを連れてきたのが初来日です。この時、Happy for No Reasonの話をしていました。

成功しても幸せになれなかった!

マーシーは仕事に精を出し、ベストセラー作家になり、ビジネスもうまくいきました。ところが、あるセレブレーションパーティの後、ちっとも幸せを感じられないということに気づいて泣き崩れました。その時から名声やお金があるから幸せになるのではないことに気づいていったのです。つまり幸せは、自分の外からやってくるわけではなく、自分の内側の問題であるということに気づいたのです。

では、何が幸せを感じることを邪魔していたのでしょうか?それは、潜在意識に刷り込まれた思考習慣です。では、このネガティブな思考習慣を捨てれば良いわけです。言ってみれば簡単なことですが、頭で理解することと、ネガティブな思考習慣を実際に捨てるのには、大きなギャップがあります。それはなぜでしょう?

潜在意識に入った思考習慣というのは、新しい脳の回路(考えるということ)を介さない反射的な反応だからです。もちろん、ネガティブな思考習慣を捨てる方法はあります。習慣というくらいなので、それを変えれば良いのです。その手順は以下のようなものです。

  1. 自分がネガティブな思考習慣に囚われていることに気づく
  2. 自分がネガティブな思考習慣を持つに至った過程を考えてみる
  3. それに関わった人物や出来事を受け入れ、許し、感謝する
  4. リラックスして自分が幸せだと感じるイメージをする
  5. そのイメージが実感として感じるまで感じてみる

これは手順の一例です。一般的なトラウマ解放の手順でもあります。4、5はVoltexに入れば良いので気分の良くなることをしながらでもOKです。

ネガティブな思考習慣に関連している出来事はたいていは次のようなものです

  1. 母親、父親(人と比較したり、世の中を批判的に見ている場合)
  2. 教師(能力や可能性を過小評価する場合)
  3. ショッキングな出来事(裏切り、予想外の挫折など)

子供(12歳以下)は潜在意識が開いている状態なので、周りの人間の意識に影響を受けやすいのです。周りの意識を受け入れた方が、生存確率が高まるためだと思われます。自分が生きてこれたのは、その意識を受け入れたからだと思えば、過去の体験やその意識を与えた人間も許せるかもしれませんね。そう思えれば解放に繋がります。

7つの良い習慣

古い脳(潜在意識)と新しい脳(表面意識)の葛藤とも言えます。古い脳というのは、感覚や反射に関連している部分です。ちょっと前までは右脳と呼んでいましたが、今では機能的にはその呼び名はふさわしくないということになっています。新しい脳というのは、考える部分、論理や理屈です。

自分が変わりたいと考えるのは新しい脳です。幸せを感じたいと思うのも新しい脳です。それに反する思考習慣、つまりネガティブな反応が古い脳に記憶されていると、その二つの脳は葛藤を感じることになります。

葛藤を取り除くのが幸せになる第一歩です。マーシーは幸せを感じている人は7つの良いことをしていると言っています。

  1. ネガティブな思考の大掃除をする(前述)
  2. プラス思考で脳にポジティブな回路を作る
  3. なにごとにも「愛情表現」を忘れない
  4. 全身の細胞から健康になる
  5. 瞑想などで脳を「人知を超えた大いなる力」につなげる
  6. 目標を持ち、脳に眠る才能を開拓する
  7. つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える

自分を知るためには、自分と親しい5人を観察すれば良いと言われます。その5人が幸せに見えなかったら、あなたも幸せではないかもしれない。その時には自分の内側をよく見てみると、人生が変わるきっかけになるかもしれません。

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