正社員が消える日!

厚生労働省の未来予測

2016年の厚生労働省の報告書「働き方の未来2035」より

冒頭~

《2035年にはさらなる技術革新により、時間や空間や情報共有の制約はゼロになり、産業構造、就業構造の大転換はもちろんのこと、個々人の働き方の選択肢はバラエティに富んだ時代になる》

中略

《2035年の企業は、極端にいえば、ミッションや目的が明確なプロジェクトの塊(かたまり)となり、多くの人は、プロジェクト期間内はその企業に所属するが、プロジェクトが終了するとともに、別の企業に所属するという形で、人が事業内容の変化に合わせて、柔軟に企業の内外を移動する形になっていく。その結果、企業組織の内と外との垣根は曖昧になり、企業組織が人を抱え込む「正社員」のようなスタイルは変化を迫られる。(略)企業に所属する期間の長短や雇用保障の有無等によって「正社員」や「非正規社員」と区分することは意味を持たなくなる》

《仕事内容に応じて、一日のうちに働く時間を自由に選択するため、フルタイムで働いた人だけが正規の働き方という考え方が成立しなくなる。(略)パートタイマーという分類も意味がないものになる。さらに兼業や副業、あるいは複業は当たり前のこととなる》
まとめると
  1. 技術の進歩(ITなどの技術だと思われる)で仕事の環境は自由になる
  2. プロジェクトごとに最適な人が選ばれる
  3. 雇用形態は公正になる(正社員と非正規社員の区別はなくなる)
  4. 兼業や副業は当たり前になる

というところだと思います。もう少し深読みすると、会社員が賃金を得るための機会は公正になって、肩書などは無くなっていく。プロジェクトリーダーなどの一時的な肩書はあるが、プロジェクトの期間だけはマネージメント手当などがあるかもしれないが、保証された肩書・付加価値給与は無くなる…ということです。

給料を上げるためには経営者側に回るか、自分でビジネスを起こす必要があるということですね。経営者側というのは、単なる管理職(課長とか部長)ではなくて、ボードメンバー、つまり役員として自分も会社に出資して地位を得、人事権や経営権を持たないと付加価値の高い給与はもらえないということです。そういう社会制度の中では、副業を認めないと人材が集まらないという時代になってくるわけです。

2002年 私の未来予測!

実はこんな本を2002年に出してました。

この中でこんなことを書いてました。

「魂のメカニズム」より
また、グローバルなデジタル社会では、報酬の評価が厳しくなります。企業間の競争が激しいからです。そのため、企業の人事評価制度は変わらざるを得ません。年功序列が無くなるのは当たり前でしょう。究極の雇用形態は、契約社員の集まりのようになります。自分のアウトプットを会社と契約し、その結果に応じて報酬を得るという方向に近づいていきます。
まさにこの方向に社会は進みつつあります。
それでは生活の安定を、どうすれば良いか?
厚生労働省は2035年の姿として書いていますが、雇用者の給与は税金や社会保障費の上昇で実質給与は下がっていきます。
雇用者側から経営者側に移る必要があるのです。副業を認めているのは、それを期待しているのです。
これをやるには、少しハードルがあるのです。

乗り越えるべきハードル!

これは、「金持ち父さん貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキのFour Quadrants(4象限)です。ご存知の方も多いと思います。左側の雇用者(サラリーマン)と自営業は、時間をお金に換える働き方です。右側の事業主と投資家は資産をお金に換える働き方です。資産とは、アイデア~お金そのものまで含まれます。時間から自由になる働き方です。

左側から右側に移るためのハードルとは何でしょう?

それは、マインドセット、心構えなのです。サラリーマンは自分で事業を考えていませんよね。そして経営者の指示に従い答えを出すのが主な仕事です。ところが右側では、すべて自分に責任があり、自分の頭で考え、失敗したらそこから学ぶことが必要になります。

ですから、このマインドを変える、学ぶ必要があると思うのです。ロバート・キヨサキはネットワークビジネスにより、少ない投資でほとんどリスクなしに、このマインドが学べると言っています。

時代は右側になることを求めている!

人間に最後に残される仕事は

  1. 人をマネージ、ケアする仕事
  2. アート(機械にできない独自技術や人を引き付ける創造)
  3. スピリチュアルな領域

などではないかなと思います。

それまでにまず右側を目指すこと、その意識の改革が求められるています。この社会の変化はある意味で人間の進化を促していると考えるとこもできます。そのように考えた方が楽な未来を実現できると思います。

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