ヒプノセラピストになる
35歳の時に、ヒプノセラピスト(催眠療法士)養成講座に参加しました。
このために、全米催眠療法協会からリンダ・ローズ博士が招かれました。
催眠療法というと、ブライアン・ワイス博士の「前世療法」が有名ですね。
精神科医のワイス博士は、催眠療法をやっている最中に、図らずも患者が
前世に到達した・・・という話です。
前世を見たいという方は多いですが、
催眠療法(ヒプノセラピー)は前世を見るために行うのではなく、
過去の出来事を自分なりにとらえなおし、
心の傷に対処して、力強く生きていくためのものです。
ヒプノセラピストになった後、
私は10年間、土曜日曜にヒプノセラピーのセッションを
延べ1000人くらいの方に行いました。
今は、エイブラハムの引寄せの法則を研究した結果、
必ずしも心の傷に対処するために過去を想起させる必要は無い
と思っているので、ヒプノセラピーのテクニックについては
これ以上詳しくは語りませんが、
養成講座では、非常に重要なことを学びました。
愛と恐れ
養成講座の最初にリンダ博士は、
「人間の行動原理は愛によるものか、恐れによるものかしかない!」
と言ったのです。
それを聞いた時、まだ無知だった私は内心
「えーーーー!うっそーーーーー!」と思いました。
今では、これを当たり前だと思う方も多いと思うのですが…
当時、私は人間関係や社会構造を複雑に考えていたのです。
しかし、その後この視点で人間を観察し始めました。
そうすると、まさにこの考えに当てはまることに気づきました。
例えば、怒りっぽい上司…あなたの周りにもいるかもしれません。
このような人は、心の中に何かに対する恐れを持っています。
自分の上司を恐れているかもしれないし、失敗を恐れているかもしれない。
あるいは、社会に対して怒りを持っているかもしれない。
そうすると、その思考や行動の習慣を生み出した原因があるはずです。
人間に対する恐れがなくなりました。不可解さが無くなったからです。
人間は、自分が理解できないものを恐れますが、
それが無くなったので、恐れも無くなりました。
この種のストレスから解放されました。
リンダ博士!ありがとう!
母から子への伝播
子育て中のお母さんがよく来ました。
お母さんの悩みは共通していました。
それは、「母親からされた嫌なことをそのまま子供にしている」というものでした。
そのことに気づいているお母さんは、自分を変える第一歩を踏み出しています。
しかし、そのことに気づいていないお母さんもたくさんいるでしょう。
これをプログラミングと言います。
そう!コンピュータのプログラミングと同じように
潜在意識に記憶された習慣が、自分の意思による行動より早く出てしまう
…ということなのです。
このような方は、幼児期や胎児期における自分と母親との関係を
見ることで問題は解決していきました。
この例のように、プログラミングは
- 親から子へ、教師から生徒へ、会社や社会などから人々へ伝播する
- プログラミングは書き換え可能である
ということがわかります。
私は、多くの人が愛を持った自由な発想で生き、
周りの人々がそれを受け入れている社会が理想だと思っています。