エゴとは?
エゴとは、人間に備わった自己防衛のためのシステムです。
人間は、もともと弱い体の小さな生き物でした。その生き物が考える力を発達させ、それに応じて脳や身体や、道具を使うために二足歩行まで進化したのが、今の人間です。そんな力の弱い生き物だったので、人間はたびたび生命の危機に遭遇しました。強い動物はたくさんいたためです。そういう危機に遭遇した場合、よく考えている暇はありません。
闘争か逃走!
極端に言えばパニック状態です。そんな時は、単純に相手と戦うか?逃げるか?という二者択一しか見えなくなります。こんな時=恐怖に支配された時には、相手と仲良くなるというような選択はできなくなります。それを「闘争 or 逃走 症候群」と呼んでいます。
感情の22段階を紹介しましたが、恐怖は22番目!最低です。しかし、逆に考えると恐怖という感情があるから、人間は用心深くなり、生存競争を生き延びてこれたとも言えます。ネガティブな感情も人間には必要なことだったのです。
このようなネガティブな感情が、自分を守るために作り上げたのが、エゴと言えます。エゴには功罪の両面がありますが、人間の意識や行動に制限をつける原因になってしまっているのが、問題と言えます。
- 自分にはできないと思う(自信が無い)
- 自分を尊重せずに他人に気を使う(自分を愛せない)
- 新しいことにチャレンジすることが不安
- 何かに罪悪感を持つ(宗教なども含む)
- 嫉妬、敵意を持つ
など、いろいろな原因になっています。このことに1920年代に気づいていたのが
ナポレオン・ヒルでした。ナポレオン・ヒルというと「思考は現実化する」という成功法則で有名ですが
こんな本も死ぬ前に書いていたのです。しかし、書いた当時「悪魔」という言葉が刺激的だと言う奥様の反対で刊行には至らなかったのですが、70年以上経ってから、刊行されました。「思考が現実化する」が白ヒルだとすると、「悪魔を出し抜け!」は黒ヒルですね!(笑)
「悪魔を出し抜け!」の中では、擬人化された悪魔とヒル博士の対話が展開されます。その中で、人間のエゴが悪魔の仕業で作られたものだと(いろいろな解釈があると思いますが、悪魔とは人間の一部で、それは思考によって生み出される…と私は解釈しています。)分かりますので、興味のある方は読んでみてください。
エゴを手放すには!
人間がエゴを手放すには、2つのアプローチが必要だと思っています。
- 一つ目は人間観察(内省)と知識
- 二つ目は思考を手放し、感覚で分かること
人間は、少なくとも理解しないと行動しないので、知識も必要です。しかし、エゴは思考することから生まれるので思考を上手に手放すことが必要になってきます。
こちらは並木良和氏の著書で、目醒め(悟り)の勧めです。人間とはなにか?…それは肉体にやってきたソースエネルギーです。そして本来の力を封印して、地球の生活を楽しんできた…封印に協力してきたのがエゴです。今こそそのパワーを思い出す時です。
この「目醒めへのパスポート」の中で、「エゴと手を取り合う」というワークがあったので、吹き込んでみました。3分程度のワークなので、ぜひ聞いてみて、一緒にやってみてください。